メモ帳

メモ帳🗒

histamine

histamineはECL細胞・好塩基球・肥満細胞により産生される.

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H1受容体

Gq/11の作用→PLC活性化→DAGやIP3産生され C a濃度上昇.

概日リズムの調節・血管平滑筋弛緩・気管支収縮・中枢神経系の神経伝達

H2受容体

Gsの作用→cAMP濃度上昇

プロトンポンプ活性化

H3受容体(Gi)

中枢神経系に発現している.

H4受容体(Gi)

肥満細胞や好酸球の動員に関与.

 

caffeine

caffeineの構造は以下に示す通りであり,プリン塩基に類似している.

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adenosine受容体のアンタゴニストであり,adenosine受容体はDA神経系(後neuron)に存在しており,adenosine受容体にadenosineが結合するとdopamine受容体が不活化されるが,アンタゴニストであるcaffeineがadenosine受容体に結合するとadenosineが結合出来なくなるので,ドーパミン受容体が活性化状態が維持される.

また,caffeineはホスホジエステラーゼの阻害作用を有し,cAMP濃度が上昇し,プロトンポンプ活性・心収縮力増大・気管支平滑筋弛緩・血管平滑筋の収縮・GFR増大を齎す.

caffeineは肝臓にあるCYP1A2により代謝される.

喫煙によりCYP1A2の発現が亢進しcaffeineの効果が薄くなる.

 

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G6PD欠損,HGPRT欠損

G6PD欠損症

G6P→6−ホスホグルコノ−1.5-ラクトン→→R5P

ホスホグルコノラクトンに変化する過程でNADPとG6PDが必要であるが欠損すると,NADPH の再生が滞るのでGSSG→GSHも止まるので過酸化水素の還元ができなくなる.

しかしながら,この疾患を持つと鎌状赤血球症と同様にmalaria抵抗性を獲得できるので自然選択により世界最多(4億人)の酵素欠損症である.

 

Lesch-Nyhan syndrome,LNS

XR.

HGPRT欠損により引き起こされ,HGPRTが担うヒポキサンチン→イノシン酸,グアニン→グアニル酸が止まることでプリン塩基が尿酸に変化し続ける.

自傷行為神経症状,高尿酸血症が見られる.

VitB12を上手く利用できなくなり巨赤芽球性貧血が誘起されることもある.

enkephalin or endorphin

同時期にスコットランドアメリカで別々に発見されたことにより2つの名称が存在する.

以下ではendorphinと表記する.

endorphinは視床下部弓状核・下垂体でPOMC(プロオピオメラノコルチン)より産生される.

POMCに由来するものとしては他にACTHが有名.

endorphinにはα・βなどいくつかの種類があるが,ここではβについて記す.

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β-endorphinは複数のアミノ酸がペプチド結合で連なった鎖状であり,中脳腹側被蓋野VTAにあるμオピオイド受容体に作用し,GABA neuronの作用を抑制することで,黒質から大脳皮質に投射するDA neuronの抑制を解除しDAの放出を促進させる.それにより、多幸感が生じる(morfine様作用). これが脳内麻薬と呼ばれる所以である.

 

おまけ

一般にβendorphinの作用はmorfineよりも強いようである.

μオピオイド受容体に結合し,競合的阻害を見せる薬物にナロキソンがある.

 

 

 

抗菌薬

細胞壁の合成阻害薬

⒈βラクタム系

ペニシリン

・セファマイシン系

・セファロスポリン系

・カルバペネム

2.グリコペプチド系

バンコマイシン

・テイコプラニ

3.エタンブトール

 

転写阻害(RNApolの阻害)

1.リファンピシン

翻訳阻害薬(ribosomeの阻害)

1.アミノグリコシド系(30sサブユニットに作用)

2.テトラサイクリン系(30sサブユニットに作用)

3.マクロライド系(50sサブユニットに作用)

4.クロラムフェニコール系(50sサブユニットに作用)

 

 

代謝阻害薬

1.イソニアジド(ビタミンB6の阻害)

 

 

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bilirubinの代謝異常

bilirubinの代謝異常には主な疾患4つがある.

Gilbert症候群

UGT1A1の働き低下により間接bilirubin濃度上昇

Crigler-najjar症候群

UGT1A1の異常によりグルクロン酸抱合ができず,間接bilirubinが増加.脳障害をみることが多い.世界的稀.

Dubin-Johnson 症候群

常染色体の劣性遺伝による

AST,ALT の上昇を見ないが,MRP2の異常により血漿抱合型bilirubin濃度は上昇.

Roter 症候群

常染色体劣性遺伝により,血漿抱合型bilirubin濃度上昇をみる点でDubin Johnson syndromesに似る.

重症化はし難い.

 

Corticospinaltract

Today’s study

・Corticospinaltract(pyramidal tract)

 

 

Pathway 

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基本構造

錐体路は6層(分子層,外顆粒層,外錐体層,内顆粒層,内錐体層,多型細胞層)にも及ぶ大脳皮質から起始し,内包後脚,脳幹(中脳大脳脚,橋,延髄錐体)を経て脊髄中を下降する.延髄下端において外側皮質脊髄路と前皮質脊髄路に分かれる※1(錐体交叉という).

また、大部分(約8割)が外側皮質脊髄路に連絡するようである.

起始をBrodmannの分類からみてみる.

中心溝より前の4野(一次運動野)と6野(前運動野・補足運動野),そして,1・2・3野(一次体性感覚野)から起始している

 

錐体路は数百万にも及ぶニューロンから成り,それぞれのニューロンは生後2年の間にミエリン鞘で包まれる.それにより跳躍伝導が可能となる.

 

※1 反対側だけではなく一部が同側の外側皮質脊髄路を下降するものもあるという記述も見かけられる.

 

大脳皮質の細胞層

分子層

Canal-Retzius Cellが存在し水平方向に軸索を伸ばすことやreelinを分泌することを特徴とする.

 

外顆粒層

星状細胞が存在

 

外錐体層

錐体細胞が存在

 

内顆粒層

星状細胞や外バイヤルジェ線が特徴

内錐体層

1次運動野にはBetz’s giant pyramidal cellが存在.

内バイヤルジェ線が見られる

多型細胞層

錐体細胞のほかMartinotti cellが存在.

 

 

一般に,運動野であれば外・内錐体層が発達し,感覚野では,外・内顆粒層が発達している.